施設運営会社代表が謝罪 沼津・不適切保育 保護者向けに説明会

 沼津市の小規模保育施設で園児の顔に落書きをするなどの不適切な保育が発覚した問題で、施設の運営会社の代表が22日、静岡新聞社の取材に応じ、不適切な保育を認め、「子どもや保護者に申し訳ない」と謝罪した。施設は21、22の両日、説明会を開き、参加した延べ30人余りの保護者にも直接謝罪した。
 代表によると、不適切な行為に関わったのは、施設長、保育士、調理員の女性3人。3人は顔への落書きについて「手にキャラクターの絵を描いたら、他にも描いてほしいと言われてやった」などと説明したという。画像を施設の全職員がメンバーのグループラインで共有した点については「かわいいと思って共有した」と話したとしている。
 代表は「画像を見て、わが子だったらと思うとショックだった。本来、注意すべき施設長が関わっていたのも問題」との認識を示した。今後の対策として、園内の様子が保護者と共有できるカメラの設置を検討するとした。
 2回の説明会に出席した母親は「捉え方は保護者によって違うと思うが、私は悪意を感じられなかった。これからは気を付けつつ、問題をきっかけに保育が消極的にはなってほしくない」と要望した。

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