「浜松の家康」世界に発信 「井伊直政」板垣さんが意気込み 大河ドラマ館プレオープン
大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて22日、浜松市中区の元城小跡地にプレオープンした大河ドラマ館は、歴代大河で描かれた徳川家康を紹介する展示や記念撮影を楽しむ来場者でにぎわった。徳川四天王の一人、井伊直政を演じる板垣李光人[りひと]さんも記念セレモニーに参加し、出演者として意気込みを語った。

板垣さんは館内に設置された「どうする家康」人物相関図のパネルにサイン。撮影に際し、「彼が持つ井伊家のプライドを大切に、浜松の方々の期待に応えられるような直政像を演じたい」と述べた。ドラマはアジア各地で放送されるといい、徳川家広名誉館長は「苦難の連続だが、実り多かった浜松時代。世界に向けた発信の拠点になる」と期待した。地元の「浜松徳川武将隊」の太鼓演奏と殺陣(たて)の演武も会場を盛り上げた。
開館前の午前6時ごろ列の先頭に並んだ石川県の会社員藤野郁子さん(52)、兵庫県のパート谷川有紀子さん(52)は家康役松本潤さんのファン。「浜松ならではの展示が楽しみ」と初日に駆け付けた。家族4人で訪れた浜松市西区の会社員渋谷豪人さん(36)は「多くの俳優が家康公を演じた大河の歴史を知ることができた。地元が舞台になりうれしい」と喜んだ。
開館は午前10時から午後6時。グランドオープンの展示準備で3月1~17日は休館。