掛川文学賞作家と語り合う 高校生ら交え読書サミット
掛川市内の高校生が市民の推薦図書から最も共感した本を決める事業「高校生が選ぶ掛川文学賞」の実行委員会は21日、読書サミットを同市中央図書館で開いた。受賞作「りぼんちゃん」(フレーベル館)を書いた児童書作家の村上雅郁さん(31)=神奈川県鎌倉市在住=が出席し、高校生と交流した。

授賞式では代表生徒が村上さんに賞状を手渡した。村上さんは作品に対する感想を寄せた生徒らに向けて「児童文学を書くことは読者の子どもたちに希望を提示することだが、希望をもらったのは僕の方でした」と感謝を述べた。
交流会では村上さんが生徒からの質問に応じ、作家になった経緯や自身の学生時代を振り返った。「高校生が本を手にする瞬間」と題したシンポジウムも行われ、図書を推薦した市民選書委員らも交えて語り合った。
掛川文学賞は本年度初の取り組み。市内4校の12人が選考委員として参加した。夏休みから5作品を吟味し、昨年11月に選考会議を開いて一冊を選んだ。