平和願うキッズゲルニカ 富士宮・人穴小で完成 全校15人の思い表現

 富士宮市立人穴小児童が地域住民や保護者らと制作を進めてきたキッズゲルニカの作品がこのほど、完成し、学習発表会に合わせてお披露目した。2月23日の「富士山の日」には他の作品と合わせて計約25枚で人穴地区の牧草地に一堂に並べ、平和や明るい未来へのメッセージを富士山麓から世界に発信する。

完成した作品の前で手を広げる児童=富士宮市立人穴小
完成した作品の前で手を広げる児童=富士宮市立人穴小


 完成した作品は校庭で手を取り合って並ぶ全校児童15人を中心に大きく描き、足元に光り輝く未来が伸びる様子を表現。自然豊かな地域の様子や動物たちなどで彩った。バックには雄大な富士山と地球を描き、世界に発信するため、作品の隅に「HITOANA JAPAN」と記した。発表会では制作の様子をまとめた映像を流して児童や保護者、地域住民で完成を祝った。
 同小での制作は昨年9月に6年生の中村隼織さんが授業の一環で行ったアンケートがきっかけ。5年生の小笠原楽さん、丸山馨太さんの3人で話し合う中で発案し、色塗りに地域住民や保護者が協力した。中村さんは「絵からは15人みんなの思いや関わり合い、人穴の歴史や様子、未来や平和、SDGsに向けた僕たちのメッセージが伝わってくる。素晴らしい絵になった」と語り、講師を務めた画家の長田佳代さんや渡辺実さんに感謝した。

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