東海大翔洋 女子団体V2 池新田も選抜決定 静岡県高校新人剣道
静岡県高校新人大会の剣道が14日、富士川体育館で行われ、女子団体戦で東海大翔洋が2年連続2度目の優勝を果たした。2位に池新田が入り、両校は3月の全国選抜大会出場が決まった。4強による決勝リーグで両校は2勝1分けで並んだが、勝利者数で東海大翔洋が上回った。男子個人戦は藤江宥心(浜名)が2連覇を達成した。男子団体と女子個人は15日に実施する。
燃えた翔洋主将 大将西沢、渾身の1本
最後まで接戦を展開した女子団体決勝リーグの最終戦。東海大翔洋の大将西沢が渾身(こんしん)の1本を決め、チームを2連覇に導いた。前の試合では自身が敗れて勝利をこぼし、雪辱に燃えていた。「皆に助けてもらった分、今度は自分が返したかった」。主将の意地が、苦しい局面を救った。
池新田戦では守る意識がわずかに出て、リードを保てなかった。だが「チームがつないでくれたので、迷惑を掛けないように明るく次に向かった」と気持ちを切り替えた。最後の浜松湖南戦は1-1で大将戦に。強気で攻め込み、貴重なメンを決めた。
初優勝した前年も副将として出場したが、個人としては納得の結果ではなかった。決勝リーグ最終戦で敗れ、全国選抜でも勝てなかった。味わった悔しさをバネに成長を重ねた主将。「最後に私がいることで、皆が安心して戦うことができるよう頑張りたい」。次こそは全国で勝利をつかむ気持ちだ。
藤江(浜名)貫禄の連覇 男子個人
男子個人戦は藤江(浜名)が前評判通りの強さで2連覇を達成した。地方大会で他県の有力選手を相手に結果を残して臨んだ今大会。「自分のペースで戦えた」と自信を深めた。
初戦から危なげなく勝ち上がり、坂本(磐田南)との決勝でも攻めの剣道を展開。得意技の一つというコテを奪い、最後まで主導権を渡さなかった。
昨夏の全国総体は1回戦で敗退した。「まだ自分に自信が持てなかった」と悔しさを経験。技の一つ一つを見つめ直し、着実に成長した。「今年は日本一を狙えるので目指していきたい」
▽女子団体 ①東海大翔洋②池新田③浜松湖南、浜松湖北⑤浜名、磐田東、磐田西、星陵
※上位2校が全国選抜、上位8校が東海選抜へ。
▽男子個人 ①藤江宥心(浜名)②坂本(磐田南)③加藤(磐田東)甲斐(同)