湖西市北部3小中校統廃合 3案提示、反対意見も
湖西市教委は12日夜、市北部地域で検討している市立小中学校3校の統廃合をテーマにした住民との意見交換会を北部多目的センターで開いた。影山剛士市長や渡辺宜宏教育長らが出席し、具体的な検討案を示した。

地域住民ら22人が参加した。市教委側は専門家らによる検討委員会や保護者らの意見を受け、検討中の3案を提示。湖西中の場所に東小と知波田小を統合して小中一体型にする案、湖西中の場所に両小学校を統合し、湖西中は近隣の岡崎中に統合する案が有力とした。
影山市長はクラス替えや学校行事、部活動の選択など小規模校では制限を受ける活動の重要性を強調。「現状の小規模校はメリットを生かせているが、10年後を考えた時には人口減少が進む」と述べ、今後は学校の存続自体が難しいと説明した。
参加者からは「他の学区から通うことはできないか」「学校を残すことに知恵を絞るべき」などと意見が上がった。「統廃合ありきではないか」との参加者からの質問に、影山市長は「ありきではないが、避けられないというのが自分の意見」と答えた。
北部地域での意見交換会は、昨年6月に始まり4回目。市は来月上旬に総合教育会議を開き、住民の意見などを踏まえて統廃合の方針を決める予定。