河川拡幅や築堤方針 台風15号被害の磐田・敷地川 地元自治会役員らに説明

 磐田市と県袋井土木事務所は13日、昨年の台風15号による豪雨で堤防決壊や橋の崩壊があった敷地川の災害復旧工事に関する地元自治会役員らへの説明会を同市敷地の豊岡東交流センターで開いた。新たに川幅を広げたり、堤防を築いたりする方針で、事業内容の理解と地域住民への周知を求めた。

拡幅工事が行われる敷地川の対象区間=磐田市敷地
拡幅工事が行われる敷地川の対象区間=磐田市敷地


 拡幅工事の対象区間は、家田橋から稗田橋までの約400メートル。現状の川幅から約3メートル拡幅して約15・5メートルとし、両岸に約3~4メートルの堤防を築く計画。護岸はコンクリートブロックで施工する。さらに下流の約1・4キロについても工事する計画がある。
 同事務所によると、拡幅工事に伴い、新たに用地の取得が必要で、対象となる地権者らは約30人という。1月下旬以降、対象者らに説明会を開き、物件を調査する。
 敷地川の増水により崩壊した市管理の下田橋は、橋脚のない橋に架け替える。同市の鈴木政弘建設部長は「県と連携し、災害に強い復旧工事を進める」と述べた。
 同事務所と市によると、敷地地区の復旧工事は計11カ所で、2022年度~25年度に完了する予定。
 敷地川は、県が管理する堤防が約50メートルにわたって決壊し、周辺の民家が浸水被害に見舞われ、水田や畑約1ヘクタールにも土砂が流入した。下田橋は、増水で橋桁がV字形に折れた。

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