静岡市歴史博物館が全面開館 駿府の歴史発信 館長「子どもたちの身近な学びの場に」

 徳川家康や今川氏にまつわる資料をそろえ、駿府の歴史や文化を伝える静岡市葵区の歴史博物館が13日、全面開館した。8日に放送が始まった大河ドラマ「どうする家康」や隣接する駿府城公園と連携し、市の歴史文化発信や観光交流の拠点として市中心街のにぎわい創出につなげる。

「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(右)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)
「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(右)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)
「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(左)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)
「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(左)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)
「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(右)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)
「伊予札黒糸威胴丸具足」の復元模造(左)などの展示物に見入る来場者=13日午後、静岡市葵区の市歴史博物館(写真部・宮崎隆男)

 開館前に行われた記念式典には関係者約120人が出席した。田辺信宏市長は昨年12月に始まった同公園のライトアップや27日に開館予定の大河ドラマ館に触れ、「必ずや相乗効果を生み、世界に輝く静岡の実現に近づくと確信している」と自信をのぞかせた。中村羊一郎館長は「静岡の未来を担う子どもたちの身近な学びの場になれば」と願った。
 午後2時に一般公開が始まると、開館を待ちわびていた市民らが続々と入場した。家康が14歳の頃に今川義元から贈られたとされるよろい「紅糸威腹巻(くれないいとおどしはらまき)」や、関ケ原の戦いで身に着けていたとされるよろい「伊予札黒糸威胴丸具足(いよざねくろいとおどしどうまるぐそく)」の模造品などをじっくりと鑑賞した。昭和30年代の市中心部を再現したジオラマも来場者の目を引いた。
 14、15両日は開館記念イベントとして、歴史にちなんだステージ発表や講演会、マルシェなどを展開する。
 観覧チケットはウェブでの日時指定予約が可能で、同館ホームページから申し込む。

家康がよく分かる ドラマももっと楽しくなる
▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」

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