レーザー高出力化 核融合に一歩前進 浜松ホトニクス

 浜松ホトニクスは12日、パルスレーザーの高出力化に成功したと発表した。エネルギー100ジェール、周波数10ヘルツのレーザー(平均出力1キロワット)で、同社は「レーザー核融合実用化へのマイルストーン(節目)達成に向け、前進した」としている。
 レーザーのエネルギーを1億倍に高める3台の増幅器の冷却方法や半導体レーザーを改善して実現した。レーザー核融合の実用化には、今回の1万倍に当たる100万ジェールのパルスレーザーを10ヘルツで核融合燃料に照射する技術の確立が必要で、3~5年をかけて千ジェールの出力を目指す。来年頃から、核融合実験を本格化させる。
 高出力化の成果は18~20日に名古屋市で開かれるレーザー学会学術講演会で発表する。

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