大自在(1月7日)3D映像技術

 大ヒットした米映画「アバター」(ジェームズ・キャメロン監督)の最新作「アバター ウェイ・オブ・ウオーター」が昨年末から公開されている。前作の公開が2009年12月だから、実に13年ぶりの続編だ。
 世界興行収入1位を記録した前作で本格的な3D(立体映像)を初めて体感した人も多いのではないか。キャラクターが飛び出てくる映像効果はもちろん、背景のジャングルの奥行き表現に魅了されたのを覚えている。
 今作も最新の環境で鑑賞しようと、高精細度の映像や音が楽しめる「IMAX(アイマックス)」や、映像に合わせて座席が揺れたり、水や風が吹き付けたりする演出がある「4DX」の劇場で3D上映を鑑賞した。いずれの環境でも前作を超える臨場感を堪能できた。
 ただ、立体映像を鑑賞するためには、3D専用メガネを装着しなければならない。普段から眼鏡を使っている人は、上から3D専用メガネを二重に掛ける鑑賞スタイルを強いられる。
 裸眼で立体映像を楽しめたらはるかに快適なはず。そう思っていたら既に実現していた。本物と見まごう波が迫力十分に押し寄せる屋外広告のPR動画に驚いた。グーグルは離れた場所にいる相手と実際に会っているかのような臨場感で対話できる環境を生み出そうとしている。3D映像技術は急速に進展している。
 アバターは28年の第5作まで1年おきの公開が予定されているという。裸眼で3D映像を楽しめる映画館が登場するかは分からないが、その時々の最先端の環境下で公開に立ち会っていきたい。

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