新しい静岡、門出の年 官公庁で仕事始め 県庁/静岡市/浜松市/裾野市
静岡県内の官公庁は4日、仕事始めを迎えた。昨年から続く新型コロナウイルスの感染再拡大や物価高騰など先行きが見通せない中、各自治体の職員は気持ちを新たに地域の再生や課題解決、住民の豊かな暮らしの実現に向けて動き出した。
静岡県庁
静岡県庁では、川勝平太知事が幹部職員約120人を前に訓示した。富士山が世界遺産登録10周年を迎え、東アジア文化都市事業を1年間実施する新年を「新しいふじのくにづくりの門出の年」と述べ、「10周年を大いに国際的に展開しよう。日本のフロンティアは静岡県にあるとの自覚を持ち、後世に喜ばれるよう見識を発揮してほしい」と呼びかけた。
静岡市
静岡市では13日に控えた市歴史博物館の全面開館に向け、職員が記念式典の流れの確認や関係団体との最終調整に当たった。市歴史文化課の花村章弘課長は「まずは市民に静岡の良さを知ってもらえるよう、博物館をPRしたい」と意気込み、27日開館の大河ドラマ館と連携した観光交流の活性化にも意欲を示した。
浜松市
浜松市は市役所で仕事始め式を開き、鈴木康友市長が幹部職員46人に訓示した。行政区再編による2024年1月1日の3区制移行に向けて「万全の準備を」と呼びかけた。アフターコロナの経済対策、ドラマ「どうする家康」に合わせた誘客、デジタル化を重要課題に挙げ「私の任期もあと4カ月。土台づくりに全力を尽くす」と強調した。
裾野市
裾野市は市役所で仕事始め式を開いた。昨年9月に市民文化センターでスプリンクラーの浸水被害が発生し、年末には私立保育園で保育士による園児虐待事件が発覚した。村田悠市長は幹部職員63人の前で「昨年はいろいろあったが心機一転、市民のために頑張ってほしい。飛躍と実りある1年にしたい」と訓示した。