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静岡市 台風被災者支援 福祉に軸 災害対策本部廃止、復興本部に移行

 静岡市は28日、9月の台風15号に伴う市災害対策本部を廃止し、市災害復興本部に同日付で移行したと発表した。11月から被災地域で行っていた戸別訪問の調査結果を踏まえ、被災者の福祉支援に力点を置く。

静岡市役所
静岡市役所

 市によると、災害対策本部は台風襲来から一夜明けた9月24日に設置し、96日間に渡り開設した。廃止の理由に、災害発生の危険が解消し、災害対応の応急処置がおおむね完了したことを挙げた。
 市の戸別訪問調査は11月上旬から12月中旬にかけて約1万4千世帯を対象に実施した。「通院困難や精神不安の影響で健康観察が必要」「通勤通学の移動手段に支障がある」などの実態を把握した。市災害復興本部は当面の間、こうした被災者ニーズに対応する。
 発災時から12月28日までに確認した主な被害状況は、床上浸水が4462棟、床下浸水が1762棟に上り、土砂堆積や護岸決壊などの河川被害が871件だった。清水区では最大13日間の大規模断水が発生した。
 台風15号の災害対応を巡っては、初動対応や情報発信に対して市民から厳しい意見が上がった。市は災害対応の検証作業を進め、2023年1月に中間報告、同3月に最終報告を公表する。
 県も28日、台風15号の災害対策本部を廃止した。被災者の生活再建や本復旧について担当各部局が継続して対応に当たる。

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