JR東海、湧水対策の動画公開 県外流出触れず 静岡県「誤解与える内容」【大井川とリニア】

 JR東海は23日までに、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、トンネル湧水を大井川に戻す方策を紹介するアニメーション動画を同社ホームページで公開した。ただ、静岡県有識者会議の専門部会で議論が続いている湧水の県外流出については一切触れていないため、県は「誤解を与える内容だ」と懸念を示している。

JR東海がリニア工事の大井川減水対策としてホームページ上で公開した動画の一場面
JR東海がリニア工事の大井川減水対策としてホームページ上で公開した動画の一場面

 動画の題名は「南アルプストンネルの概要(静岡県内)やトンネル内に湧き出る水を大井川に戻す方法」で、約3分間の内容。静岡工区の先進坑・本坑などに湧き出る湧水を、導水路トンネルを通じて大井川に戻す方策を立体的な映像で紹介し「工事中も工事後もトンネル内に湧き出る水を大井川上流に戻し、中下流域を流れる水の量が減らないようにします」としている。
 県の担当者は「工事中に県外流出する湧水があり、その扱いを巡って議論している最中なのに何の説明もない」と指摘し、「問題が解決済みだとの印象を与える」と問題視した。
 同社の静岡広報室は「方策を分かりやすく示し、理解を深めてもらいたいと思い動画を作成した」としている。

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