静岡市長選 難波氏推薦で一致 自民市内4支部、県連上申へ
2023年4月の静岡市長選を巡り、自民党静岡市静岡、清水両支部は22日、立候補を表明している元副知事難波喬司氏(66)の推薦を決めた。由比、蒲原両支部は同日までに難波氏推薦を決定していて、市内の全4支部の対応が一致した。4支部は週明けにも自民党県連に上申する。
静岡支部は自民と対立する川勝平太知事の側近だった難波氏の支援に慎重論が根強かったが、支部によると、この日の総務会では異論はなかったという。
静岡支部は推薦決定の理由に、第4次市総合計画(23~30年度)やリニア中央新幹線事業の着実な推進などを記した政策協定を挙げた。井上恒弥幹事長は取材に「(難波氏が)一番、政策的に合っているのは自民党だと聞いている。相思相愛の形だ」と答えた。
難波氏は取材に「できるだけ多くの方から応援いただきたい」と述べた。自民以外では公明党に推薦を依頼済みとし、立憲民主、国民民主両党への推薦依頼も検討する。市政運営に関する方針を取りまとめ、年明けにも発表する考えを示した。
市長選にはこのほか、自民県議の山田誠氏(60)が出馬表明している。自民4支部の推薦はいずれも得られなかったが、山田氏は取材に「一人一人の声を聴く『市民党』として政治を進める」と改めて意欲を語った。