裾野市 入園希望変更73件申し込み 新年度、園児虐待受け
裾野市は19日、私立さくら保育園と系列施設の2023年度新規入園希望者について、73件の変更申し込みがあったと発表した。同保育園の保育士3人による園児虐待事件を受け、来年度の入園希望者の変更届けを特例として16日まで延長して受け付けた。

事件が発覚した11月下旬より前に、社会福祉法人桜愛会(同市)が運営する同保育園と小柄沢分園、御宿台こども園、こざくら保育園の計4施設に希望を出した保護者らを対象に、他施設への変更を受け付けた。市は新たな申請を踏まえ、市内計13カ所の保育施設で入園者を振り分ける。
ただ、各施設の定員数が設定されているため、希望通りに入園できるかは不明という。桜愛会が運営する4施設の23年度定員は、在園児の継続利用と新規入園希望を合わせて計352人。
さくら保育園に対しては19日から、県保育連合会が他園の保育士3人の派遣を始めた。園の運営を支援するとともに、勤務する保育士の心のケアに当たる。