台風被災者の「居場所」に 静岡県ボランティア協会、清水区にスペース開設 困り事相談、足湯も

 9月の台風15号により自宅が浸水被害などを受けた人たちが気軽に立ち寄れるスペースを提供しようと、静岡県ボランティア協会などは18日、静岡市清水区天王西の元菓子店だった建物内に「みんなの居場所ふらっと」をオープンさせた。無料で足湯サービスが受けられ、身の回りの困り事を相談できる。

台風15号の被災者らを対象に行われる足湯とマッサージサービス=静岡市清水区天王西の「みんなの居場所ふらっと」
台風15号の被災者らを対象に行われる足湯とマッサージサービス=静岡市清水区天王西の「みんなの居場所ふらっと」

 オープニングパーティーには協会関係者や被災者約40人が集まった。お茶を飲みながら間もなく3カ月が経過する被災を振り返ったり、ビンゴゲームを楽しんだりした。住宅が床上浸水し、床暖房が故障した60代女性=同区押切=は「身近に無料で安心して相談できる窓口ができたのはありがたい」と話した。
 ふらっとが入る建物で営業していた菓子店秋月堂天王町店は台風15号で床上浸水し、営業再開時期を検討している。県ボランティア協会は無償で建物を借り受けた。同協会の鳥羽茂常務兼事務局長は「区内でも浸水被害が特に深刻だったこの場所を拠点に今後もボランティアを継続していきたい」と述べた。
 サービス提供は土日が中心で、次回は24、25日にオープンする。

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