浜松ホトニクス デンマークに研究拠点 丸野新社長が方針
浜松ホトニクスの丸野正専務執行役員(62)が16日、定時株主総会と取締役会を経て新社長に就いた。就任に先立って行った経営方針説明で、デンマークのレーザー装置メーカーNKTフォトニクスを来年3月末に子会社化した後、同国に新たな研究開発拠点を整備する方針を示した。
丸野氏は株主総会後、「デンマークを欧州の開発拠点とし、若手や中堅の研究者を送って海外指向や広い視野を持った人材を育てたい」と述べた。レーザー光を増幅する独自技術を持つNKTフォトニクスとの相乗効果により、レーザー事業を成長させる考えも強調した。社内の各事業部の連携も進める。高度な自社製品を扱いやすくしたモジュールを強化する方針に触れ、「パッケージにして販売することで付加価値を付ける」と説明した。
株主総会には61人が出席し、取締役10人の選任など3議案を原案通り可決した。2009年から社長を務めてきた晝馬明氏(66)は代表権のある会長に就任した。