新野球場の早期建設を 浜松の期成同盟会、静岡県に要望
浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会でつくる「新野球場建設促進期成同盟会」の関係者が16日、県庁に川勝平太知事を訪ね、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場の早期建設を求める要望書を手渡した。球場は従来通り、プロ野球が開催可能な2万2千人規模、天候に関係なく幅広い大型イベントが実施できるドーム型の実現を訴えた。

要望に訪れたのは鈴木康友市長、太田康隆市議会議長、斉藤薫同商議所会頭、広野篤男自治会連合会長。8月に市と同商議所がそれぞれ同様の要望を行ったが、10月に発足した期成同盟会として改めて地元の声を伝えようと要望書を出した。鈴木市長は「(新野球場は)交流人口の増加や経済波及効果が期待でき、地域振興の起爆剤になる」と強調した。
県は夜間照明によるアカウミガメの生態影響を含め、規模や構造に関する県議会での議論が深まっていないことから、基本計画策定が当初の2023年3月からずれ込む見通しを示している。川勝知事は「生物を守るために進捗(しんちょく)が遅れているが、最終段階に来ている」と述べ、理解を求めた。期成同盟会は同日、薮田宏行県議会議長にも要望書を提出した。