全国中学駅伝18日号砲 浜松開誠館と浜松細江、両校とも初挑戦
全国中学駅伝は18日、滋賀県の希望が丘文化公園で行われる。静岡県代表は男子(6区間18キロ)が浜松開誠館、女子(5区間12キロ)が浜松細江。ともに新型コロナウイルスで全国大会が中止された2020年の県優勝校が、初の全国に挑む。
男子 浜松開誠館 「総合力」で食らい付く
男子の浜松開誠館は3000メートル8分台の強力エースはいないが、6番手でも9分40秒台と穴がない総合力で初陣に臨む。
起伏がある芝生コースに対し「残り500メートルからの坂に力を残しておくことが重要」と主将小松。昨年9位の浜松細江の区間タイムが、3000メートルのトラック記録より平均28秒遅かったことなどを目安に、袴田監督は「25秒差以内に抑えられれば戦える」と分析する。6区間とも9分台を目標に上位に食らい付きたい。
チーム最速は9分6秒台の3年鈴木光。エース級が集まるとされる4区か、勝負を決めるアンカー6区を希望し「6人全員に力があるのがチームの良さ。自分は9分30秒を切り、区間3位以内でいい流れをつくりたい」と言葉に責任感をにじませる。小松は「自分たちの力がどこまで通用するか楽しみ」と大舞台を思い描く。
全国中学駅伝県代表メンバー(○は主将)
【男子・浜松開誠館】
○小松 凜大(3年)
鈴木 光誠(3年)
高野 哲郎(3年)
鈴木 央人(2年)
斎藤 操汰(2年)
関口 海翔(2年)
岩崎桜一朗(2年)
武藤 蒼(1年)
吉田 一吹(1年)
女子 浜松細江 エース大谷芽で序盤勝負
浜松細江は県勢3大会ぶりの8位入賞を目指す。県大会はアンカーで逆転したが、全国は「前で粘る方が力を出せる」(沢柳監督)と、2度の坂を登る1区にエース大谷芽を投入。全国中学校大会1500メートル3位のスピードランナーが「10分30秒切りの区間賞」を狙って流れをつくる。
アンカーは県大会で1区2位と好走した太田美が有力。1年ながら度胸満点で、終盤の競り合いで持ち味を発揮しそうだ。鍵を握るのは2~4区の2キロ区間を担う3年太田里。上り調子で「普段の練習から地面を強く蹴ることを意識している」と芝生コースへの対応にも余念がない。
同校は昨年、初出場の男子が入賞にあと一歩の9位。女子は2年前に新型コロナで全国大会中止の憂き目を見た。当時もメンバーだった大谷芽は「一昨年の分まで成績を残したい」と意気込む。
全国中学駅伝県代表メンバー(○は主将)
【女子・浜松細江】
○大谷 芽以(3年)
太田 里菜(3年)
加藤 寧菜(3年)
藤川 華南(3年)
松井 結羽(3年)
沢田 梨織(2年)
太田 美香(1年)
大谷 恵以(1年)