静岡銀行ATM手数料改定 自行、平日終日無料 セブンは全日220円 23年2月20日から

 静岡銀行は2023年2月20日から、ATMの入出金手数料を改定する。同行ATMの平日の出金手数料を、終日無料に引き下げる。一方でセブン銀行ATMの利用時は入出金とも終日220円に上げる。ただ、アプリ使用などで無料にする優遇制度も設ける。自行ATMの稼働率を高めつつ、アプリの活用促進で若年層や子育て世代への訴求を強める。

静岡銀行カードのATM手数料改定(2023年2月20日から)
静岡銀行カードのATM手数料改定(2023年2月20日から)

 店舗外を含む同行ATMでは現状、平日の出金手数料は午前8時45分から午後6時まで無料で、早朝・夜間は110円。平日の終日無料化は国内大手地銀で初という。午前8時45分から午後2時まで無料としている土曜は、終日110円に引き上げる。日曜・祝日は終日110円で据え置く。入金は平日、土日祝とも無料を維持する。
 現在のセブン銀ATM出金手数料は、平日と土曜日の日中は無料、早朝・夜間は110円、深夜は220円。入金は無料。静岡銀によると、セブン銀ATMの手数料で無料時間帯を設けているのは県内一部金融機関のみで、全国水準に合わせた対応という。
 コンビニ利用が多い満24歳以下に加え、同行口座で公的年金を受け取る高齢者、同行インターネット支店利用者は手数料を月3回まで無料とする。同行の口座保有者が利用できる「しずぎんアプリ」の登録者で、給与受け取りやクレジットカード契約、住宅ローン借り入れなど一定の条件を満たした場合も、月3回まで無料に。10月に発足した「しずおかフィナンシャルグループ」の配当金を同行口座で受け取る株主には、回数無制限で無料とするなど、株主優待策も組み合わせる。
 キャッシュレス化と人口減少でATM利用者の減少が見込まれる中、営業戦略部の担当者は「従来のATMの利便性を維持し、アプリ利用者を増やすことで顧客満足度の向上とサービス拡充につなげたい」と話す。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ