中小企業補助金37億3千万円追加 オンライン申請、19日再開

 静岡県は中小企業に向けた物価高騰対策補助金の予算額を増やし、県議会に9日提出した追加の12月補正予算案に経費約37億3千万円を盛り込んだ。9月補正予算と、提出済みの12月補正予算案分を含め補助金総額は55億円に上る。県はシステムの不具合で停止中のオンライン申請を19日に再開し、新たに郵送での申請も12日から開始すると発表した。締め切りはいずれも23日。
 オンライン申請は事前登録が必要で、県は登録を済ませた事業者数約1万1千件を目安に予算額を確保した。先着順とせず、受付停止前と、再開後の申請分を公平に扱う方針。申請額が予算額を上回った場合はさらなる追加も検討するという。
 同事業は、物価高騰の影響で2022年4月から23年1月末までに支出した機材購入費など費用の3分の2、最大50万円を助成する。県は支出の対象期限も23年2月末に延長。募集期間を当初の2回から1回に変更した。
 同補助金を巡っては、11月28日の申請受け付け開始直後に9月補正予算分の8億円を超え、システム停止までの間に2700件約10億円を超える申請があった。

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