AI活用 内視鏡医療を解説 静岡で学会、若手育成へセミナー
日本消化器内視鏡学会東海支部はこのほど、医療技術の発展や若手育成を図る例会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。臨床事例や研究が報告されたほか、人工知能(AI)を活用した最先端の内視鏡医療に関するセミナーなどが行われた。

東海4県から内視鏡診療に携わる内科医、外科医約400人が参加した。AIメディカルサービス(東京都)の多田智裕代表取締役は、医師が検査で胃がんを見逃すリスクを防ぐAIシステムを紹介。胃がんを発見する能力は人よりも優れているとし、「医師の負担軽減につながり、技術を世界に広めれば日本の成長産業になる」と述べた。
同支部の会長を務める藤枝市立総合病院の丸山保彦副院長は「AIは医師と協働関係であり、患者のためにより良い医療を目指していきたい」と誓った。
医学部を卒業して5年以内の研修医や専門医を対象とした臨床例発表会やベテラン医師によるシンポジウムも開催され、参加者は知識を深めた。