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三方原合戦 家康、なぜ出陣? 歴史学者・平山さんが講演 浜松

 浜松市中区の市立中央図書館はこのほど、歴史学者として来年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する山梨県立中央高教諭の平山優さんを招いた講演「三方原合戦~その時家康と信玄は?~」を同館で開いた。平山さんは、武田信玄の軍に数で劣る徳川家康が籠城ではなく出陣を選んだ理由について、浜松城の立地に注目した見解を紹介した。

三方ケ原の戦いをテーマに講演する平山さん=浜松市中区の市立中央図書館
三方ケ原の戦いをテーマに講演する平山さん=浜松市中区の市立中央図書館

 三方ケ原の戦いで、家康は武田軍に大敗した。平山さんは16世紀の史料「信長公記」の記述を踏まえ、武田軍が二俣城(浜松市天竜区)を落とした後、堀江城(西区)に向かったため、「家康は出陣を決めた」と説明した。
 浜名湖沿いにあった堀江城は水運の重要拠点で、三河方面の物資は堀江城周辺を経由して浜松城に運ばれていたという。武田軍は同時期に遠州灘に水軍も派遣していて、「陸と海から浜松城への補給を断つのが武田軍の狙い。家康にとって危機的な戦いだった」と自説を述べた。

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