健康寿命さらに長く 静岡県や市町、大学院大研究踏まえ意見交換

 静岡県は、静岡県や市町と静岡社会健康医学大学院大の意見交換会を静岡市葵区の同大で開いた。健康寿命の延伸に向けた同大の研究を共有し、県内の健康課題の解決に向けて議論した。

健康課題の解決に向けて意見を交わす参加者=静岡市葵区の静岡社会健康医学大学院大
健康課題の解決に向けて意見を交わす参加者=静岡市葵区の静岡社会健康医学大学院大

 保健師、管理栄養士、同大教授ら約90人が会場とオンラインで参加した。同大の田原康玄教授は特定健診や医療、介護の情報を保管する国保データベース(KDB)の分析や地域住民を対象に疾病の要因と発症の関連を調べる研究を紹介。分析過程全てに市町が関わり「一緒に取り組むことが効果的」と強調した。
 意見交換では行動変容、母子保健、メンタルヘルスの3テーマで話し合った。市町から「母子保健が担う危機管理上最低限のラインを抽出することは可能か」という意見が上がり、同大研究者は「行政の支援会議や面談のデータを個人情報を隠した形で活用できれば研究に結びつけられるかもしれない」と話した。市町からは、動画配信など参集以外で実施した健康教育が実践に結びついているかを確認する方法を求める声も出た。

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