テーマ : 市町対抗駅伝

清水町 大会新で王座奪取 盤石のレース【市町対抗駅伝】

 逆転で3連覇を逃した悔しさを胸に刻んだあの日から1年。清水町は2年前に記録した町の部の大会記録を34秒上回る2時間14分25秒で王座に返り咲いた。朝倉監督(町教育長)がポイントに掲げた1区、6区、10区が機能し、間を走る選手も粘りを発揮。5人が区間賞を獲得する理想的な展開に持ち込んだ。

10区で吉田町の田中毬愛(右)を追い抜く清水町の斎藤みう=静岡市清水区(写真部・宮崎隆男)
10区で吉田町の田中毬愛(右)を追い抜く清水町の斎藤みう=静岡市清水区(写真部・宮崎隆男)

 盤石なレースだった。「前半で粘れば後半ひっくり返せる。自分の走りをしよう」という指揮官の言葉にまず応えたのが、1区の世古(日大三島高)。県高校駅伝優勝の原動力となった実力の持ち主は、持ち前の推進力で先頭に立った。
 3位に順位を落として迎えた中盤。大きかったのは6区からの3人連続区間賞だ。40歳になり満を持して6区を任された大森(おおしろ整形外科)が「混戦でたすきをくれて助かった」と、再びチームに勢いをもたらすと、続く柏木(町清水中)は首位との差を20秒縮める力走。8区古川(町清水南中)も初出場ながら堂々の走りで期待に応えた。
 連覇を狙う吉田町に終盤まで食らい付いたことで勝機が見えた。日本インカレ女子3000メートル障害チャンピオンの10区斎藤(日体大)は9秒差でたすきを受けると1キロ手前で吉田町を捉え、一気に独走状態に。「自分が先頭に立ってつなぐ気持ちでいた。最低限の走りはできたかな」。優勝をぐっとたぐりよせた。
 終盤まで競った宿敵との熱戦を終え、朝倉監督は「プラン通りにいけたのは選手のおかげ。悔しさを晴らす100点以上の出来だった」と選手に感謝。次なる目標は、大会記録を自チームで再び塗り替えることだ。

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