反ワクチン団体「神真都Q会」メンバーか コロナワクチン会場に侵入容疑 焼津署など8人逮捕

 焼津市の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種会場に押し入ったとして、焼津署など8署と静岡県警公安課は1日、建造物侵入の疑いでワクチン接種に反対する団体「神真都(やまと)Q会」のメンバーとみられる男女8人を逮捕した。会場内でワクチン接種に反対する抗議活動を数十分にわたり繰り広げていたとみられ、同署などが当日の詳しい状況について調べを進めている。
 逮捕されたのは、藤枝市高柳1丁目、職業不詳の男(58)、焼津市栄町4丁目、菓子製造販売業の男(67)、掛川市五明、会社役員の男(48)、磐田市中泉、無職の男(57)、静岡市駿河区鎌田、整体院経営の女(50)、静岡市清水区御門台、会社役員の男(55)、静岡市葵区小布杉、無職の女(65)、浜松市北区引佐町渋川、パート従業員の男(64)の8容疑者。
 逮捕容疑は3月13日午後1時50分ごろ、新型コロナウイルスワクチン接種の中止を求める目的で、集団接種会場のしずおか焼津信用金庫焼津本部(焼津市五ケ堀之内)に侵入した疑い。
 同署などによると、8人は会場にいた市職員の制止を振り切って会場に侵入し、団体の主張であるワクチン接種中止などの抗議活動を展開した。当時はワクチン接種中で会場内には医師や接種者ら約50人がいた。市職員が110番通報し、駆けつけた警察官によって会場を出たという。

3~4月 市内で頻発、接種中断も
 焼津市内では3月から4月にかけて、ワクチン接種会場に集団で押しかけての抗議活動が相次いでいた。接種が中断する事態も発生し、医療従事者や接種者の間に不安が広がった。市では焼津署と連携しながら、警備員を配置するなど警戒に当たっていた。逮捕の知らせを受けて、市の担当者は「これで安心して接種ができる」と胸をなで下ろす。
 市によると、逮捕された8人は3月13日にしずおか焼津信用金庫焼津本部(同市五ケ堀之内)の接種会場で、問診している医師に「ワクチン接種は殺人行為」などと自らの主張を一方的に展開し、接種の中止を訴えた。警察官に会場の外へ連れ出されてからも、応対した市職員に対し抗議を続けた。この影響で接種が20分ほど中断した。
 これより前の3月9日には焼津文化会館の接種会場で5人が侵入し、接種を妨害したという。市では、事態を受けて警備体制を見直し、各会場に警備員を10人配置した。4月2日の市総合体育館での接種会場に5人が訪れたが、入り口付近で押し返し会場内に侵入することはなかったという。
 市の担当者は「接種者や医療従事者に不安な思いをさせた」と振り返る。

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