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自動運転EVで無人搬送 国内初のサービス開始 ヤマハ発子会社

 ヤマハ発動機と自動運転システム開発のティアフォー(名古屋市)の合弁会社イヴオートノミー(袋井市)は30日、自動運転EV(電気自動車)による無人搬送サービスの提供を正式に開始した。同社によると、工場や倉庫などの屋外に対応した自動運転EV搬送の商用サービスは国内初という。

自動運転EVを使った無人搬送サービス=9月、群馬県
自動運転EVを使った無人搬送サービス=9月、群馬県

 ヤマハ発動機のゴルフカーをベースにしたEVは、無人で走行可能な自動運転レベル4で、1・5トンまでけん引できる。段差のある路面や夜間の走行も可能。立体的な地図情報を基に、センサーで障害物を検知しながら屋内外を走行し、部品や資材などを搬送する。
 1台で月額38万円(税抜)のサブスクリプション(定額制)サービスを設定。導入支援やメンテナンスなどのサポートもパッケージ化した。2023年度からは車両の買い取りにも対応する。
 ヤマハ発子会社の工場で年間数百台の生産体制を整えた。23年度は200台、25年度までに累計千台の提供を目指す。海外展開も見据えている。
 労働力人口が減少する中、人手不足を補い、工場などの物流効率化につながる自動化ニーズを捉えた事業。ヤマハ発や合成樹脂メーカーなど9社が試験導入していた。
 イヴオートノミーの米光正典CEO(最高経営責任者)は「搬送の無人化だけでなく、工場をより安全で生産性の高いものにし、人の働き方も変えられる」としている。

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