裾野の不適切保育 園の状況把握まで2カ月 同僚の行為確認は6月

 裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していたとされる問題で、同僚の保育士が6月下旬に不正行為を確認していたことが30日、運営する社会福祉法人桜愛会(同市)への取材で分かった。園はそれから2カ月近くたった「8月下旬に状況を正確に把握した」とした上で、市の行政指導を受けたことなどを機に本格的な是正に着手していた。

さくら保育園
さくら保育園

 複数の園児に対する暴力や暴言は、6月ごろから繰り返されていたとみられている。加担していたとされるのは30~40代の女性保育士3人。同会によると、現場責任者は7月中旬ごろに同僚らから相談を受け、桜井利彦園長も8月1日には認知していたとみられる。ただ、桜井園長は「やった、やらないという話があり、しっかり調査したいと考えた。隠そうとした意図はない」と釈明した。
 一方、関係者によると「園長らに伝えたが改善されなかった」「(一連の問題を)口外しないとの誓約書を求められた」などの情報もあり、市は園の運営実態を調べている。保護者からは「園の対応が遅い」との声も上がっている。
 同会によると、1歳児クラスでは園児の頭や顔をたたく、足を持って宙づりにする、容姿をののしる、大声でしかる-といった行為が繰り返されていたとされる。担当していた3人のうち主に加担していたのは2人で、残り1人はクリアファイルで園児をたたいたという。園は3人を処分し、1歳児の担当から外した。
 県は児童福祉法に基づき、市と合同で園に対する特別監査を実施する方向で調整している。

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