金原明善 2023年で没後100周年 地元の偉人の功績学ぶ 浜松・水窪で講演会

 天竜川の治水に尽力した浜松市出身の実業家金原明善(1832~1923年)の来年没後100年の節目にちなんだ講演会「金原明善を語る会」がこのほど、同市天竜区水窪町の水窪文化会館で開かれた。町内外の約30人が参加し、地元の偉人の功績を学んだ。

金原明善にまつわるエピソードや功績を紹介する金原さん=浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館
金原明善にまつわるエピソードや功績を紹介する金原さん=浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館

 講演会は、同町の地域活性化団体「よかっつらみさくぼ」が主催した。
 明善の玄孫で同市東区の明前記念館の金原利幸館長(73)が講話し、明善が治山治水事業に懸けた思いや主な業績を紹介した。
 金原館長は、水害が頻発していた天竜川の治水工事に私財を投じたことや金を集めるために銀行をつくるなど明善の大胆な行動を取り上げ、「目標のために事業を興し、新しいことを常に挑戦できる人」と行動力の高さを評した。
 会場では明善の功績をまとめたパネルも展示した。

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