高校演劇 斬新な発想評価 最優秀賞の浜松開誠館、関東大会へ 優秀賞・三島南も

 2023年夏の全国高校総合文化祭演劇部門出場を目指す第46回静岡県高校演劇研究大会(県高校文化連盟演劇専門部など主催)が19、20の両日、三島市で開かれ、ブロック大会を勝ち抜いた12校から浜松開誠館が最優秀賞に輝いた。優秀賞4校から選出された三島南とともに、2023年1月の関東大会に出場する。

舞台上に学校内のトイレを再現した浜松開誠館「ぼく、今だけ女の子」=20日、三島市民文化会館
舞台上に学校内のトイレを再現した浜松開誠館「ぼく、今だけ女の子」=20日、三島市民文化会館
俳優のスキルの高さが際だった三島南「ラフ・ライフ」=同
俳優のスキルの高さが際だった三島南「ラフ・ライフ」=同
舞台上に学校内のトイレを再現した浜松開誠館「ぼく、今だけ女の子」=20日、三島市民文化会館
俳優のスキルの高さが際だった三島南「ラフ・ライフ」=同

 22年ぶり2回目の関東大会出場を勝ち取った浜松開誠館は、福岡大吾顧問のオリジナル脚本による「ぼく、今だけ女の子」を上演。便意を催した男子生徒がやむにやまれず飛び込んだ校内女子トイレを舞台に展開するコメディーで、個室や洗面所を詳細に再現したセットや、個室の軀体[くたい]だけを舞台上手[かみて]に設置する斬新な発想が、審査を担当した識者3人から高い評価を得た。
 関東高校演劇協議会の小野里康則事務局長は「舞台装置がよくストーリーと絡んでいた。脚本も伏線が利いていた」とし、演出家で脚本家の千田恵子さんは客席の笑いに触れ「お客さまに感化されながら演技していた。演劇のいい循環が見えた」と語った。市川真菜部長(2年)は「いつも、80点の芝居をして残り20点はお客さんに助けてもらおうと声をかけている。きょうはそれができた」と感無量の表情を浮かべた。
 優秀賞は韮山「ボクのじゆうちょう」、富士宮北「Raven’s Eye-ふくろうのそめものや-」、星陵「静物画2018」、三島南「ラフ・ライフ」が選ばれた。
 4校中から指名を受けた三島南は11年ぶり5回目の関東大会進出。掛け合い漫才で文化祭出場を目指す女子生徒2人のやりとりを軸に、友人や家族のエピソードも織り込んだ。スピード感あふれるせりふ回しが終始途切れず、クライマックスの漫才シーンでは観客から拍手が湧いた。SPAC俳優の片岡佐知子さんは「きちんと語尾を止め、お客さんが笑うための間を作ってあげていた。体の止めと言葉の止めが明瞭にできていて素晴らしかった」とたたえた。
 勝又菜奈音部長(2年)は「(演劇で重要な心構え)『心体言』を意識した演技ができた。関東大会ではみんなが心から楽しみ、お客さんも楽しめる劇にしたい」と目を輝かせた。
 

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