認知症、介護体験冊子に 焼津などの患者家族「ひまわりの会」

 焼津市などの認知症患者の家族でつくる「ひまわりの会」の小谷幸代代表が執筆した9年分の会報と会員の介護体験談を収録した冊子「認知症だっていいじゃないか」が完成した。21日午前10時から市総合福祉会館(同市大覚寺)で無料配布する。

冊子配布に向けて作業をする会員たち=焼津市大覚寺の市総合福祉会館
冊子配布に向けて作業をする会員たち=焼津市大覚寺の市総合福祉会館

 冊子はA5判で90ページ。団体が発足15年の節目を迎えたことから作製した。会報「ひまわり通信」の2013年8月から22年10月まで掲載している。
 「みなさんこんにちはさくらです」の書き出しで始まる会報では、小谷代表が認知症の親を介護した時の体験談や感じたこと、同じ悩みを抱える会員へのメッセージなどが記されている。
 冊子の後半には「変わりゆく主人」「大切な母」「ダブルケアを経験して」といった会員の体験談8話を収めている。
 18日には同会館で、会員たちが配布する600冊全てにしおりを入れる作業に取り組んだ。小谷代表は「同じ悩みを抱える人たちにこの本を読んで乗り越えてほしい」と語る。
 冊子の郵送も受け付けている。はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号と「ひまわりの会小冊子希望」と明記する。宛先は〒425―0088 焼津市大覚寺3丁目2―2 焼津市総合福祉会館 焼津市社会福祉協議会。

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