白い冬の使者オオハクチョウ 静岡・麻機遊水地に3年続けて飛来
朝の日差しに照らされ、蒸気霧が流れる池の表面を白い鳥の群れが優雅に漂う。11月上旬、静岡市葵区の麻機遊水地に今年も冬鳥のオオハクチョウが飛来した。うすい灰色の羽毛をした若鳥を含めて10羽ほど。2組の群れで動いている。
10日は、池のへりで藻や草をついばんだ後、泥まみれの顔を何度も水中に突っ込んで洗い流し、入念に身だしなみを整える様子が見られた。翌11日は、日の出とともに東の空から「コォー、コォー」と鳴きながら群れで池に降り立った。
カモ科のオオハクチョウは体長約140センチで、体重は約10キロに達する。シベリアなどで繁殖し、日本各地には越冬のため飛来する。同遊水地には3年続けての飛来となった。