富士ばやし 全国に発信 市民踊会、指導者集会で紹介へ

 富士市で受け継がれている踊り「富士ばやし」が14、15の両日に熱海市で行われる全国民踊指導者研究集会(全日本民踊指導者連盟主催)で指導種目に取り上げられる。富士市民踊会(伊藤芳子会長)の会員は全国に発信する好機と捉え、合同稽古に熱が入る。

富士ばやしの稽古に参加する富士市民踊会の会員=富士市内
富士ばやしの稽古に参加する富士市民踊会の会員=富士市内

 全国から約500人の指導者が集まり、各地の踊り数曲を紹介する集会。参加者の地元での指導で取り上げられ、踊り手の増加が期待されるという。
 富士ばやしは1976年、市制10周年を記念して作られた。郷土の自然や特産品がリズミカルに歌われ、都はるみさんの歌唱で知名度を上げた。富士まつりの市民総おどりなどで受け継がれている。
 同会は60代から90代の女性約80人が踊りの普及啓発に取り組んでいる。稽古に参加している平野春子さん(89)は「覚えやすくて皆で楽しめる曲。各地で踊ってもらうきっかけになればうれしい」と張り切っている。

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