子ども食堂は「交流の場」 静岡県が居場所づくりセミナー
静岡県はこのほど、「子どもの居場所づくり」をテーマにしたセミナーを静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。貧困問題に取り組むNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(東京)の湯浅誠理事長が講演した。

湯浅理事長は全国の子ども食堂が2021年時点で約6千カ所に増えたことを紹介し、「地域で集う場所がなくなり、交流の場として広がっている」と指摘した。年齢や属性など参加条件がない施設が約8割に上るとし、「公園のような場所」と表現した。
子ども食堂の強みに「行政の相談窓口を利用しないような課題のある子どもや家庭と新たな接点が持てること」を挙げ、セーフティーネットとしての役割や子どもの力を引き出す効果を強調した。「子どもの居場所や遊び場は多い方がいい。子どもたちが生き生きと暮らすことができるのでは」と語った。
オンラインを含め100人余りが聴講した。