ウガンダ大使が藤枝農園視察 干ばつ対策、植物活性剤の効果確認
駐日ウガンダ大使館のトーファス・カーフワ大使らが8日、藤枝市善左衛門のトマト専業農家である河原崎農園の視察に訪れた。同国の農業に打撃を与えている干ばつの対策として、同園が実験的に使用している植物活性剤の効果を確かめた。

同園が導入した活性剤は、都内の「アクプランタ」が開発した「スキーポン」。人体への影響が少ない酢酸を用いていて、通常の半分以下の水量や、気温50度の暑い環境でも野菜などの栽培が可能になるという。
同園では昨夏にスキーポンによるトマト栽培の実証実験を同社と連携してスタートした。夏場の気温45度超のビニールハウス内でも栽培できることを確認したという。園主の河原崎善康さんは「活性剤の使用でトマトの成長速度が1・5倍になることを実感している」と話した。
大使は活性剤について説明を受けてから、ハウス内の栽培状況を確認。トマトの試食も行った。ウガンダでは気候変動の影響で雨量が少なくなっているという。今年1月の干ばつが国内で大きな問題になっているため「植物活性剤を導入して解決していきたいと考えている」と話した。