小糸製作所、既存技術とIT融合 持続的成長へ経営目標
小糸製作所は9日、持続的成長に向けた2030年度までの経営目標「KOITO VISION(コイト・ビジョン)」を発表した。「人と地球の未来を照らす」をテーマに、既存技術とITを組み合わせた次世代ものづくりや人材育成を進め、企業基盤の強化を図る。
高機能製品「配光可変ヘッドランプ(ADB)」の販路を海外完成車メーカーにも拡大するなどし、世界シェアを30年度末に23%(21年度末は20%)へと高める。自動運転向け次世代センサー「LiDAR(ライダー)」を23年度から市場投入するなど、交通事故低減や渋滞解消に寄与する事業にも新規参入する。これらの取り組みを重ね、連結売上高を年率平均5%ずつ伸ばし、30年度末には1兆3千億円を目指す。
地球・社会との共生として、最終年度の二酸化炭素(CO2)排出量を13年度末比で半減する。女性管理職比率を10%に高めるなど、働き方改革やダイバーシティも推進する。