樹齢800年「頼朝杉」で頼朝像 23日、伊豆の国市で特別公開

 千葉山智満寺(島田市)で2012年に倒木した「頼朝杉」を使った源頼朝公像がこのほど完成した。頼朝挙兵地の伊豆の国市で23日に特別公開される。

伊豆の国市で特別公開される「源頼朝公像」(銘木総研提供)
伊豆の国市で特別公開される「源頼朝公像」(銘木総研提供)

 名木を通じた地域活性化や文化継承に取り組む銘木総研(大阪市)が中心となったプロジェクト。倒れたのは推定樹齢800年の杉で、頼朝が挙兵時に手植えしたと伝わる。杉を有意義に活用して伝承しようとプロジェクトが発足した。
 像は高さ99センチ、横幅130・5センチ、奥行き95センチ、重さ50キロ。仏師の江里康慧[こうけい]氏が像を、江里さんの娘で截金(きりかね)師の朋子氏が像を収める厨子(ずし)のデザインを手がけた。最終的に神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮に奉納する。
 公開場所は伊豆の国市の韮山時代劇場で、午後1時と同3時15分からの2部制。康慧氏が制作に込めた思いを語り、来場者はその後、像が置かれた壇上に上がって自由に見学できる。見学無料で申し込み不要。
 銘木総研の担当者は「像を間近で見られる機会はほとんどない。多くの人に見てもらいたい」と話した。

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