スズキ 売上高最高4.5兆円 2023年3月期、予想を上方修正
スズキは8日、2023年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。原材料高や半導体不足の影響は続くものの、主力のインド市場での販売増や為替の円安効果を反映し、売上高は期初予想を15・4%上回る過去最高の4兆5千億円に引き上げた。4兆円台は初めて。純利益は40・7%増の1900億円とし、減益予想から一転して3年連続の増益を見通す。

本業のもうけを示す営業利益は48・7%増の2900億円と5年ぶりの増益、経常利益は45・5%増の3200億円と3年連続の増益を予想する。営業利益は原材料価格高騰が引き続き圧迫要因となるが、期初予想比で為替影響が550億円、販売台数増とインドでの値上げ効果などで950億円、それぞれ押し上げると見込む。
通期の国内と海外を合わせた四輪車の世界生産の見通しは、期初予想に比べて17万3千台増の326万台、世界販売は13万3千台増の304万台に引き上げた。特にインドでの堅調な販売状況が持続するとみている。