国内線140円、国際線550円 静岡空港の施設利用料 1月20日導入

 静岡空港を運営する富士山静岡空港株式会社(牧之原市)は4日、国内線と国際線の利用者が支払う「旅客取り扱い施設利用料」を2023年1月20日から導入すると発表した。金額は国内線が大人1人当たり140円(3~11歳は70円)、国際線は同550円(2~11歳は270円)。

主な空港の旅客取り扱い施設利用料
主な空港の旅客取り扱い施設利用料

 施設利用料は成田、羽田、中部、関西など国内の主要空港を中心に導入されていて、静岡空港は全国13番目となる。同社によると、地方管理空港では下地島(沖縄県宮古島市)に次いで2例目。10月21日に県から承認を受けた。
 国内線は静岡空港を出発または到着する際、国際線は出発する際に適用される。航空会社が運賃に上乗せして旅客から徴収し、空港会社に納入する仕組みとなっている。
 同社はアフターコロナを見据えて旅客ターミナルビルの改修工事や保安検査場の混雑緩和措置などを実施していて、担当者は「利便性の高いサービスを提供していくために適切な費用を確保する必要がある」と説明した。空港内に看板を設置するなど施設利用料の導入を周知するとしている。
 施設利用料は空港ごとに異なり、羽田空港は国内線が370円、国際線が2950円、中部空港は国内線が380円と440円、国際線が1300円と2620円など。
 県内の航空業界関係者からは「他の空港に比べれば低く抑えられているが、利用者にとっては負担感がある」と今後の需要への影響を懸念する声もある。

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