熱海土産 催しに“出張” 土石流復興支援の静岡県大生有志

 土石流災害と新型コロナウイルス禍の影響で疲弊する熱海市の経済活性化を支援する静岡県立大有志団体「あたみやげ おつかいし隊」は3日、静岡市駿河区のグランシップ広場で、熱海市の土産物業者から仕入れた菓子を販売した。手作りのチラシも配り、「ぜひ熱海を訪れて」と市民に熱海の魅力を伝えた。

熱海市の土産を販売する学生ら(左側)=静岡市駿河区
熱海市の土産を販売する学生ら(左側)=静岡市駿河区

 同隊は県立大経営情報学部の学生を中心に2021年8月に結成。熱海商工会議所と連携し、学生が選んだ熱海土産を市外に販売する活動を続ける。
 3日は地域振興イベント「ヒガナンフェスティバル」会場内のブースで、「温泉延命饅頭(まんじゅう)」「熱海レモンスコーン」など5品を販売し、現地業者の売り上げ増に貢献した。
 学生9人は「おいしかったら熱海に出かけて買ってみて」などと購入客に現地観光を提案した。配布したチラシでは熱海の物産を紹介しつつ、土石流で被災した市民の生活の現況も伝えた。
 同隊は今後も県内のイベントなどでの活動を検討する。「地元が大変な状況にある中、離れていても力になりたい」と熱海市出身の武山詢之介さん(同大3年)。団体代表の大石麟太郎さん(同4年)は「まだまだ復興への道は遠い。活動を継続し、少しでも役に立てれば」と語った。

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