やさしい日本語 外国人に配慮を 浜松郵便局で講座

 日本郵便東海支社と県は31日、外国人に配慮して難しい言葉を言い換える「やさしい日本語」の講座を浜松市中区の浜松郵便局で開いた。静岡県内で外国人の利用が多い浜松、湖西両市内の郵便局の従業員24人が言葉の壁を取り払うこつを学んだ。同支社エリアで初めての取り組みという。

「やさしい日本語」に言い換えるこつを学ぶ受講者=31日午後、浜松市中区の浜松郵便局
「やさしい日本語」に言い換えるこつを学ぶ受講者=31日午後、浜松市中区の浜松郵便局

 東京都小平市の元職員で多文化共生事業などを展開する「サステナブルタウン」の萩元直樹代表が講師を務めた。受講者は「一文を短くする」「要点を伝えることを重視する」といったポイントを学んだ。例文をやさしい日本語に言い換える練習にも取り組んだ。
 萩元さんは「やさしい日本語の普及でコミュニケーションが活発化すれば、相乗効果が生まれて新たな価値の創造につながる」と強調した。
 同支社によると、口座開設などで郵便局を利用する留学生や技能実習生に対し、手続きの説明に苦労しているといった声が従業員から上がったため、やさしい日本語の普及に力を入れる県と連携して講座を企画した。

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