「メガソーラー同意得ず推進」 函南町 2事業者を公表

 函南町は28日、仁科喜世志町長の同意を得ずに大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置を進めるトーエネック(名古屋市)、ブルーキャピタルマネジメント(東京)の2社を町条例に基づき公表した。同日付で経済産業省に対し2社に関する情報提供も行った。
 町はメガソーラーの建設に町長の同意を必要とする条例を初めて適用し、業者に対して昨年10月に不同意を通知した。その後も同意を得る姿勢がない2社に指導助言、勧告を行ったものの、事業用地でボーリング調査を行うなど適切な対応が見られないため公表に踏み切った。業者側は弁明として「不同意となる理由がない」などと町に反論しているという。
 固定買い取り制度(FIT)を所管する経産省への情報提供により、法令順守を前提とする同制度の認可が取り消される可能性もある。県議会でも県の林地開発許可を巡る検証が行われ、町は許可取り消しも含めた再検討を県に求めている。
 同事業は同町軽井沢の山中を開発し、65ヘクタールの用地に約10万枚のソーラーパネルを設置する計画。

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