起業家の卵 事業計画磨く 富士のまちなか創業塾
富士市の中心市街地で創業する起業家を育成する市主催の「まちなか創業塾」の本年度初回講座がこのほど、同市吉原の「14ゲストハウスマウントフジ」で開かれた。起業を考える3人が事業計画を発表し、互いに質問し合うなどして課題を洗い出した。

企業ロゴなどのデザインを手がけたい女性と茶道教室の運営を見据える女性、地ビールの販路拡大を狙う男性が、それぞれ事業内容のプレゼンテーションをした。事業が地域に及ぼす効果や将来性について説明した。
プレゼンの後、他の参加者らからは不明瞭な収益構造などに関する質問が相次いだ。塾長を務める熱海市のまちづくり会社「マチモリ」の市来広一郎さんは「顧客の属性に応じて複数の価格帯を用意すると良い。固定客をつくる工夫が大事」などと助言した。
創業塾では、修了後即座に開業できるよう、12月12日までの全4回の講座で、事業計画や資金調達など起業準備の基礎を固める。