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静岡人インタビュー「この人」 男性の性生活で守るべき規範を著書にまとめた医師 今井伸さん(浜松市中区)

 生殖医療に長年携わってきた立場から、男性の性に関する“教科書”がないと感じて執筆した新書「射精道」(光文社)が好評を得ている。性生活を送る上で守るべき考え方を武士道に照らして記した。2011年から県西部で男子中高生向けの性の授業も行っている。聖隷浜松病院のリプロダクションセンター長兼総合性治療科部長。島根県出身。51歳。

今井伸さん
今井伸さん

 ―執筆で意識したことは。
 「年配男性の心に刺さるように書いた。年代別で陰茎を扱う際の正しい知識や道徳観、倫理観を記した。例えば、中高年編では、独りよがりな性行為をしたり、若い時の栄光にすがったりする人にパートナーとの対話を訴えている。年齢ごとに性行為のあり方があると考える」
 ―性的な話がタブー視されている現状についてどう思うか。
 「気持ちは分かる。日本では性教育が性行為を助長するという考え方が割と根強く、現代では性について語ることがセクハラになるという懸念もある。だが、性の知識不足が性機能障害や性暴力につながっている一面もあるので、性教育としっかりと向き合う姿勢が必要だ」
 ―学校の授業で心がけている点は。
 「拒否感を持つ人もいるので性の多様性の授業から入る。性的指向や性自認に関係なく、ペニスを持っているので必要なこと、と前置きして話し始める。生徒に興味を持ってもらえるように、難しいことをなるべく言わないようにしている」
 ―なぜ泌尿器科医に。
 「性に悩む男性の問題を解決したかったから。世界には『性の健康』という考えがある。性欲は人間の三大欲求の一部であり、気を使うことが健康につながる。ぜひ日本でも根付いてほしい」

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