記者コラム「清流」 行事のよろこび

 静岡、長野県境にまたがるヒョー越峠で23日、「峠の国盗り綱引き」に代わる企画で浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」と長野県飯田市南信濃の「信州軍」が顔を合わせた。新型コロナウイルスの感染対策として綱引きは中止したが、参加者からは「久々に集まることができてよかった」と両軍の再会をよろこぶ声が多く上がった。
 遠州軍を構成する天竜商工会水窪支部の綱引き担当部長を務める山本功さん(48)は「(信州軍の)元気な姿が見られてうれしい」と話した。峠の国盗り綱引きは、三遠南信地域の活性化を目的に始まった。来年に向け、参加者の気持ちは前へ進んでいる。
 今年は、コロナ禍などで中止したイベントが次々に再開している。元気を取り戻す地域の様子を伝えていきたい。

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