磐田を住みやすい街に 南部中1年生 脱炭素へ学習発表

 2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて磐田市は本年度から、静岡県内初となる脱炭素に特化した中学生向けの環境教育「いわたゼロカーボンシティチャレンジ」を実施している。24日には、同市野箱の南部中生徒が、学習成果や磐田市の未来像を草地博昭市長に発表した。

磐田市の未来像を発表する生徒=磐田市野箱の南部中
磐田市の未来像を発表する生徒=磐田市野箱の南部中

 1年生約150人はこれまで、市クリーンセンターやいわたエコパークなど計8事業所を6班に分かれて訪問し、環境に配慮した取り組みを調べてきた。
 同日、各班の代表が事業所の取り組みについてそれぞれ披露。磐南浄化センターを調べた班は「水力発電が行われているが、将来的にはサツマイモを育ててメタンガスを発生させ、発電に利用できないか実験している」と紹介した。
 2050年の磐田市について生徒らは「緑がたくさんある」「ごみが100%リサイクルできる」などと述べ、未来に想像を膨らませた。大崎寧々さん(12)は「30年後、私たちは40代で、磐田市の中心となって活躍していると思う。みんなに住みやすいと感じてもらえるように、磐田市を大切にし、ゼロカーボンシティを意識していきたい」と話した。
 発表後、草地市長は「自分たちには何ができるのか、学校の中以外でもできることを一つでも二つでも増やし、実践してほしい」と呼びかけた。

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