記者コラム「清流」 新戦力への期待

 本年度の新卒学生の内定式は、ウィズコロナに対応して対面方式に戻す傾向が目立った。授業や面接もオンラインに慣れた学生たち。取材した県西部の企業では、緊張の表情ながら、同期との出会いを喜ぶ姿が印象的だった。
 就職活動ではリモートワークや一部大手が進める週休3日といった新しい働き方、会社の将来性など、多様な情報が入ってきただろう。選択肢が広がる中、学生は目的意識を持って地域の企業を選んだ。企業側は学生の不安を取り除き、入社意欲をさらに高めるフォローの工夫が求められる。
 人口減少社会を担う新戦力への期待は大きい。若手が有するデジタルへの対応力と“先輩”社員の経験と実績。直面する荒波を乗りこえる変革には両者の融合が必要だ。

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