ワクチン接種後死亡 遺族救済へ会結成 弁護士ら発表
新型コロナウイルスのワクチン接種後に死亡した人の遺族らを支援する団体「コロナワクチン被害者駆け込み寺」や弁護士らは20日、都内で記者会見を開き、遺族の救済に向けて遺族会を結成したと発表した。

遺族会は、被害者が予防接種健康被害救済制度に申請する際に協力するほか、死亡とワクチン接種の医学的因果関係の解析を進めていく方針。同制度で補えない部分は、国などに対して集団訴訟を提起する考えも示した。
出席した青山雅幸弁護士や中村篤史医師らは、ワクチンを含めたほとんどの医薬品には副反応(副作用)があることを説明。同制度に申請するには診断書など必要書類が多く、遺族にとって負担が大きいと指摘した。
全国各地から遺族も参加した。接種した父親とおばを亡くした女性(40)=浜松市=は、ワクチンの危険性や大切な人を失った悲痛な思いを吐露し、「悲しみで終わらせてはいけない。未来の日本を担う子どもたちを守っていく活動にしたい」と語った。