重傷者は右側座席に集中 近く現場検証 小山バス事故
小山町須走の静岡県道で観光バスが横転して乗客の女性が死亡、26人が重軽傷を負った事故で、重傷者8人のうち7人が、横転時に地面に接触した車両右側の座席に座っていたことが20日、関係者への取材で分かった。県警は事故原因を特定するため、来週にも運転手の立ち会いの下、事故現場の検証を実施する。

制御不能になったバスは、制限速度(30キロ)の2倍以上の速さで少なくとも数百メートル走行し続け、右カーブを曲がりきれずに車体の右側を下にして横転した。死亡した女性も右側に乗っていた。県警は車体右側の衝撃が大きかったとみて、当時の状況を調べている。
現場検証では、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで送検された運転手の男(26)=埼玉県飯能市美杉台=が立ち会い、タイヤ痕などを確認しながら事故原因の解明につなげるとみられる。