野菜マシマシで摂取を 静岡県プロジェクト始動、県民の健康寿命延伸

 静岡県は本年度、静岡県民に野菜摂取を促す「野菜マシマシプロジェクト」を本格始動した。高血圧が要因となる病気を予防するため、産学官連携でメニュー開発や販売モデルの確立を進め、健康寿命の延伸につなげる。

野菜摂取を促すメニューを試作するプロジェクトメンバー=11日、三島市
野菜摂取を促すメニューを試作するプロジェクトメンバー=11日、三島市

 本県は脳卒中などの脳血管疾患による死者数が全国に比べて高く、健康課題の一つになっている。要因の高血圧予防にはナトリウム(食塩)の排出を促す野菜の摂取量を増やすことが有効とされ、健康に無関心な層も手に取りやすい販売手法を検討する。
 プロジェクトには県内飲食店や料理研究家、学識経験者が参加。野菜使用量が1食分の目安(120グラム程度)を上回るメニューを開発し、年明けに飲食店でテスト販売を行う。主なターゲットは20~50代の男性。アンケートを通じて消費者の反応を確認し、県内の飲食店などにプロジェクトを広げていくことを目指す。
 今月11日に三島市でプロジェクトの初会合を開き、干ししいたけ、キャベツ、タマネギなどを使った「野菜100%ギョーザ」「高野豆腐入りギョーザ」を試作した。参加者からは「ネーミングに『がっつり感』を出した方がいい」などの意見が出た。
 プロジェクトメンバーで、県東部を中心に飲食店を展開するにしはらグループの西原洋平社長は「おいしいだけでなく、体にも良いものを食べてもらい、県全体で野菜摂取量が増えれば」と意気込みを語った。
 2016年の国の調査によると、静岡県内の野菜摂取量は男性が都道府県別で36位、女性が41位。いずれも全国平均を下回り、目標摂取量の1日350グラムに届いていない。
 県健康政策課の赤堀摩弥管理栄養士は「健康にそれほど関心がない人にも手にとってもらえるようなメニューをつくりたい」と話した。

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